平成17年度 いわて省エネ・新エネ住宅大賞

(※平成17年度までは「いわて省エネ・新エネ住宅大賞」という名称でコンテストが行われました)

新築部門

区分 受賞住宅 設計者 施工者
大賞 Y邸
(盛岡市)
スタジオフォーラ
(盛岡市)
有限会社岩手ハウスサービス
(盛岡市)
準大賞 Y邸
(滝沢村)
小林ハウス設計室
(雫石町)
有限会社小林ハウス
(雫石町)
優秀賞 S邸
(盛岡市)
株式会社伸栄建設
(盛岡市)
株式会社伸栄建設
(盛岡市)
審査員特別賞 K邸
(二戸市)
有限会社建築クボタ
(二戸市)
有限会社建築クボタ
(二戸市)
大賞Y邸 準大賞Y邸 優秀賞S邸 審査員特別賞K邸
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リフォーム部門

区分 受賞住宅 設計者 施工者
大賞 N邸
(宮古市)
キャドセンター一級建築士事務所
(栃木県)
株式会社サンウッド盛岡支店
(盛岡市)
準大賞 K邸
(大船渡市)
有限会社佐川アトリエ設計事務所
(盛岡市)
有限会社コンノ建設
(大船渡市)
大賞N邸 準大賞K邸
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審査総評

いわて省エネ・新エネ住宅大賞審査委員会 委員長 佐々木隆

今年度(H17)の応募は新築部門で7件、リフォーム部門で2件でした。現地視察、厳選な審査の結果、新築部門の大賞には盛岡市・Y邸、準大賞には滝沢村・Y邸、優秀賞には盛岡市・S邸、審査員特別賞には二戸市・K邸が選出されました。また、リフォーム部門では、大賞には宮古市・N邸、準大賞には大船渡市・K邸が選出されました。

受賞住宅にはそれぞれ特徴がありますが、新築部門については、大賞のY邸はQ値が小さく、期待を抱かせるものでした。夏季の暑さ対策としての屋根窓の設置や、放熱器の適正な配置などが評価されました。平屋建てで床面積も小規模なため、坪単価が高めであることが議論の対象となりましたが、性能を維持しつつ、窓などを含む建材をもっと安価な物で置き換えることも可能なことから、住宅の性能は大賞に値するという結論になりました。現地調査では、9月に施工したということで、床下がまだ十分に暖まっていない印象を受けましたので、基礎断熱住宅では、床下に何らかの初期暖房装置が必要かもしれないことを感じました。

準大賞のY邸は意匠面での評価が高く、Q値はII地域の熱性能をクリアしていることで、準大賞となりました。現地調査では室温が低めで、放熱器の温度は逆に高くなっていました。夜間にボイラーを停止する間欠運転をしていると、ボイラーの容量は大きな物が必要になることなどから、住宅の性能と設備に加えて生活の仕方も考慮する必要があると思われます。

優秀賞のS邸は大家族が集まる大きな住宅です。Q値も小さく、現地調査では床面温度も室温とほぼ同一で、住居内の温度差はほとんどありませんでした。

審査員特別賞のK邸は、地元の木材を使用して性能の高い住宅を実現しているということで受賞となりました。

リフォーム部門については、大賞のN邸は改修費用が高額ですが、もともとの住宅への愛着が感じられ、新築同様の雰囲気が感じられました。室内の温度差はほとんどなく、扉を開け放つ生活様式が定着している感じを受けました。

準大賞のK邸は、外断熱による改修の仕方が評価を受けました。

新築、リフォーム全般に言えることですが、昨年度(H16)よりは微速前進という感じで、性能はやや向上をみせていました。ただ、応募では天井断熱、床断熱がみられました。超高齢化社会では、自分で天井裏の点検など出来にくくなると考えられるため、住宅にもメンテナンスフリーの考え方を入れるべきではないかと考えます。今年(H17)は、特に化石燃料の高騰で暖房費に対する考え方が変わった人も多いと予想されます。建物の性能の目標は暖房においてはゼロエネルギーです。つまり、暖房用のエネルギーを使わずとも太陽光や生活発熱で室温を保つことが究極の目標です。ランニングコストにかかる費用を最小に抑えられる住宅の建設は、燃料費の高騰でますます重要度を増したと言わざるを得ません。

最後に、冷暖房費の小ささを競えるような建物の出現を心から願う物です。