岩手の快適住宅のために - 市民住宅会議2011 開催

念願のマイホームを建てたい。もっと暮らしやすくリフォームしたい。それは家族にとって、一番と言っていいほど大切なプロジェクトです。けれど、いざとなると分からないことばかり。

  • 我が家に最適な工法は?
  • 費用の内訳は?
  • 冷暖房光熱費って建て方で抑えられるの?
  • エコと快適な生活って両立できるの?
  • エコハウスに住んでみての本音

そんな疑問の数々を、エコハウスを建てたご家族に、直接聞けるイベント。市民住宅会議では、子育て真っ盛りの歴代エココン入賞者をパネリストに迎え、専門家も交えてトークを行いました。

(開催日:2011年2月26日(土) / 開催場所:滝沢村アピオ / 司会:菅原直子)

パネリストのご紹介

伊藤さまご夫妻
伊藤さま

北上市郊外に建てた高性能住宅に、ペレットストーブとヒートポンプエアコンを採用。太陽光発電も設置。快適なエコ生活を実践している。奥さま主宰のピアノ教室に通う生徒さんたちにも好評。2010年大賞受賞「鬼柳こう平、そう平の家」

佐々さまご夫妻
佐々さま

宮古・下閉伊地域で生産された木材を使用した、高性能の「みやこ型住宅」。空気熱源ヒートポンプを採用した温水暖房。設計者も驚くほど少ないランニングコストで、手間いらずの快適生活を送る。2010年金賞受賞「吉里吉里の家」

細田さまご夫妻
細田さま

壁の断熱圧234mm、屋根断熱468mmの高断熱住宅と薪ストーブの組み合わせでエコライフを実践する、岩手木質バイオマス研究会事務局長。家事動線を考慮した水回りは、使いやすさと機能美が調和。2009年大賞・審査員特別賞受賞「住む人にも環境にも優しい岩手型住宅」

パネルディスカッション

菅原

本日の最初の目玉イベントであります「市民住宅会議」、パネリストの皆様はこれからご紹介させて頂く事といたしまして、まずはせっかくですので専門家の皆様にも、色々と助けて頂こうということで、お二人のアドバイザーを本日はお招きしています。

佐々木

私は寒地住宅の研究を専門にしておりまして、岩手県にあまり住み心地の... あまりこういうことを言ってはいけないのかもしれないけど、住み心地のよろしくないお宅が多かったということで、冬に健康でいられるような住宅作りをしたいなということで、いろいろやってきたつもりです。

今回はエコハウスを建てた居住者の方がいらしていますので、いろんな不満もたぶんおありだと思いますけど、それはこれから司会者が聞いていくと思いますけど、いろいろ楽しみにして頂ければと思います。

小山田

普段、盛岡市内で住宅の設計をやっております。

岩手県建築士会女性委員会委員長という事ではありますが、他に岩手県森林組合・森林組合連合会というのがありまして、そちらの方の「木と暮らしの相談所」という所で相談員ということで、住まいを建てたい方の相談にのるということもやっております。地元の木で家を建てるということの方は注意していたつもりだったのですが、去年からエココンに関わりはじめて、こちらの方にも関心を寄せているという現状であります。

今日はみなさんエコハウスを建てた方々から「その後の事」をお聞き出来るんじゃないかと思いまして、楽しみにしています。

伊藤

北上の伊藤といいます。「鬼柳こう平そう平の家」という名前でご紹介させていただきます。

このように木目の家になっております。木の方が経年していくと味が出るんではないかという工務店さんのアドバイスもあり、木を選択しました。屋根には太陽光パネルが乗っております。

まず考えた事ですが、「日の光がたくさん入った方が暖かいのではないか」ということで、真ん中の「大きめの窓」を考えました。暮らしてみて1年経ちますが、晴れの日は窓から熱が入ってきまして、 冬でも暖房を切る事が多いです。

ベランダも付けています。夏にはベランダから花火が見えます。家族で焼肉したりもします。

写真に写っているのは息子です。上を見ていますが、上の方は吹き抜けになっていまして、上の方のファンで暖かい空気を下ろすようにしています。

暖房については、居間にペレットストーブが置いてあります。エアコンは夏場の気温が上がった時の対処として、一つ設置しています。今のところはこの二つで過ごせています。これは私達にとっても驚きでした。

2階からの風景です。右上の斜めの所に動線を作りました。それを作る事で、リビングと居間の間が結ばれた感じがします。子供達がまだ小さいですが、生活上、安心して見ていられる感じがします。

書斎コーナーは一応、私のプライベートなスペース、妻のピアノルームは天井や吸音ボードを付けて音の環境に配慮した作りになっています。ベランダからは電車や新幹線を見たりしています。

菅原

続きまして、2010年に金賞を受賞なさった佐々さまご夫妻、「吉里吉里の家」のご紹介よろしくお願いします。

佐々

吉里吉里の家ということで、大槌町から来ました佐々と言います。よろしくお願いします。

家を作る前に「木をいっぱい使った家を作りたいな」ということと「家の中で猫を飼いたいな」というものがありまして、いろいろな工務店を紹介してもらって、一番気のあったところがあったので、そこに決めました。

家はオール電化にしていて、ヒートポンプがあまり知られていないもので使ってみたんですけど、実際使ってみて、スイッチとか入れる事もなく、季節季節で入切、あとタイマーという感じでやるだけなので手間がかからないので、自分たちにはすごい合ってるんじゃないかなと。火も使ってないので、子供達にも安全なのではないかなと思います。

佐々

この写真のように、木をたくさん使っているような感じで作ってみました。ここがこだわりなんですが、土間のようになっていて、Rを付けて欲しいなということで、無理なお願いだったようですが、やっていただきました。

家を作るのに、暖房とか段差とかすごいあって、温度管理とかが難しいということで、同級生に「難しいな」と言われた記憶があります。1階と中2階倉庫、そして本当の2階、その上にロフトということで、すごい段差があるので、子供達や猫が上がったり下がったりと楽しんでいるようです。

ここが家の半分くらいを利用した中2階倉庫になっていまして、ここにほとんどの物が入っているので、実際の部屋にはほとんど物が無いという感じになっています。ここが吹き抜けで、夏場は温度が上がってしまうので、上の窓を開けて熱を逃がしたりしています。ここは小上がりになっていまして、引き出しになってるんですが、工務店の方が子供達にいいんじゃないかということで、顔にしたようです。作ってみて初めて教えられました。

これが一番上のロフトで、3メートルくらい上にあるんですけど、子供達も自由に上がって遊んだりしています。ここがシアタールームということで、私の希望で作ってもらいました。反対側が真っ白な壁になっているので、プロジェクターとかで壁に映して夜楽しんでいます。これも大工さんの方でサービスで作ってくれた、猫が休める所です。

食器棚も最初は買おうかと思っていたんですけど、工務店さんの方が作らせてくれということで、作ってもらいました。正面ですが、窓がトリプルガラスになっていて、2回割れても風が入らないようになっています。電動シャッターも4箇所についてまして、夏場の暑い時とか利用できるのではないかと思っています。

エココンサポーター